派遣会社を選ぶ際の注意点!

以前に期間工と派遣の違いを記載しましたが、
今回は期間工よりも派遣を選ぶという人の為に
派遣会社を選ぶ際に注意しておいた方が良い点を
何点か記載していきたいと思います。

今回はその中でも特に寮に入る場合について記載していきます。

支給されるのは赴任時の旅費のみ

基本的に派遣で寮での生活を希望する場合は、
最初の赴任時は、そこへ行く為の交通費を支給される事が多いです。

これだけを聞くと仕事も見つかって、住む所(寮)も見つかって、
更に赴任するのに交通費も支給されて良い事ばかりと思うかもしれませんが、
ここには少し注意しておかなければならない事があります。

特に今現在手元にあまり金銭的余裕がない人は必見です。

それはどういう事かというと、
支給されるのは赴任時の交通費のみだという所です。

もし派遣で仕事も寮も見つかって、交通費も支給されて実際赴任したとします。

ですが、実際仕事をしてみたら自分の思っていた感じと全然違って、
辞めようとしたとします。

この時にある程度働いた後で何度か給料を受け取っていれば、多少なりとも
手元にお金があるかもしれませんが、もし赴任して1ヶ月も経っていなくて
給料もまだ受け取っていなかった場合、辞めたくても辞めれなくなる
可能性があります。

派遣で働き始める前の段階で手元にあまり金銭的に余裕がない場合、
赴任時の交通費を支給してくれるのは、非常にありがたく助かるのですが、
これは少し言い方を変えれば「片道切符」という事になります。

行く時は良いけれど、もし仕事が自分と合わなくて辞めようとしても
辞めた時に手元にお金がなければ帰ってくる事が出来ないという事です。

派遣の場合、赴任時の交通費は支給される事が多いですが、帰任時に
関しては支給される所はそれほど多くありません。

なので、赴任して実際働き始めて自分が思っていたのと違うから
辞めようとしても、もし辞めても手元にお金がなければ帰る事も出来ないので
辞めるに辞めれない
という状況になってしまう可能性があるという事です。

なので、現在手元にあまり金銭的に余裕がなく派遣で働く事を
考えている人は、本当にその仕事をやっていく自信と覚悟があるか
自分自身でよく考えてから働くようにした方が良いです。

特に派遣の中でも自動車関係の工場の仕事は給料は結構良い方だと
思いますが、やはりそれなりにキツイ事が多いです。

月々に掛かってくる費用は最初に聞いておくべき

次に注意しておいた方が良いのは、給料から月々にどれ位引かれる部分が
あるかという事です。

これに関しては実際働き始める前に面接の段階である程度正確に確認して
おいた方が良いです。

今現在仕事もしていなくて住む所もなくて、とりあえず寮が付いてる所
みたいな感じで仕事を探してる人は、
とりあえず寮が付いてて仕事があるならOKみたいな感じで他の所は
あまり気にせずに働き始める人もいるかもしれません。
ですが、これをしてしまうと幾ら働いても手元には実際ほとんど残らない
なんて事になってしまう可能性があります。

特に派遣に関しては求人の所は、ほとんど良い所しか記載していない場合が多いので
こういった所はちゃんと確認しておかないと実際給料を受け取った時に
何か色々とよくわからないのが引かれてて、
自分が思っていたより全然稼げなかったみたいな事になりかねません。

特に寮に関しての事なのですが、

最近はよく「寮費無料」なんて求人がよくありますが、
これに関しては実際どこまでが無料でどこの部分にどれ位掛かってくるか
確かめておいた方が良いです。

「寮費無料」と書いてある位なので実際寮費に関しては無料なのだと思いますが
・水道光熱費はどうなのか?
・中には共益費なんてのも掛かってくる所もあるので、そういった所はどうなのか?
・元々部屋にあるベット・冷蔵庫・エアコン等の備品に関して、
月々のリース料(レンタル料)が掛かってくるのか?
・寮を退去する時に費用は必要か?

・寮費無料は初めから無料なのか、それとも一旦給料から寮費が引かれて、
引かれた分プラスで給料を受け取って実質無料という扱いなのか?

みたいな感じで、上記のような事は初めにある程度ちゃんと確認しておいた方が良いと思います。

まぁ1番最後の部分はあまり関係ないかもしれませんが、これによって
多少なりとも税金が変わってきますからね。

初めから無料の場合は良いですが、一旦給料から寮費が引かれて、
引かれた分手当として支給される場合、その金額も収入という扱いに
なってくるので例えば家賃5万円だとすれば、
それだけで年収が60万増えてしまって税金が多くなってしまいます。

辞めた後失業保険は直ぐに受け取れるか

これに関しても面接の時に余裕があれば聞いておいても良いかもしれません。

というのも、過去のブログで私は派遣の場合は辞めた後、
失業保険を受け取るのに3ヵ月の待期期間がある場合が多いと記載しましたが、
派遣の場合でも失業保険がすぐに受け取れる場合もあります。

これは、どういったケースの時かというと、最初に一定の契約期間がある場合です。

契約期間の定めがない場合ではなく、期間工みたいに最初に半年間の契約で
その後また半年延長の契約みたいな形で続いていく場合です。

この場合、派遣会社が離職理由を24(2D)としてくれた場合失業保険をすぐに
受け取れます。

以前私は期間工と派遣の違いで、
期間工は会社都合・派遣は自己都合になる場合が多いので、
期間工はすぐに失業保険を受け取れるが、派遣の場合は3ヵ月の待期期間が
ある事が多いと記載しました。

ですが、少し間違いがあったので、ここで訂正しておきます。

離職理由に関しては、皆さんもよく聞くと思いますが
会社都合と自己都合があります。

ただ、これは大枠でこの2つが言われているだけで、正確には
離職理由に関しては細かく色々と数字(コード)で分かれています。

退職理由○○は何番、○○は何番みたいな感じです。

今回は詳しくは記載しませんが、
自己都合退職の中に特定理由離職者2というのがあります。、
ここに先程記載した24(2D)という離職理由の数字(コード)が含まれます。

ここでまず、特定理由離職者というのがどういったものかというと、

正当な理由のある自己都合退職者の事になります。

そして、この24(2D)というのがどういった離職理由かというと、

契約期間満了により退職(更新について更新なしと明記があった場合等で
労働者・事業主同意のもとに契約期間満了となり退職)

という離職理由になります。

なので期間工もこれに当てはまり正確には自己都合退職という事になります。

ですが、この特定理由離職者2に当てはまる人の場合、待期期間がなく
失業保険を受け取る事が可能です。

なので、期間工の場合は退職後すぐに失業保険を受け取る事が
可能という事になります。

ですので、例え派遣であっても、予め契約期間が決まっており、
契約期間を満了して辞めて、派遣会社が離職理由を契約期間満了という風に
してくれれば24(2D)という扱いになる場合があり、その場合は
3ヵ月の待期期間がなく失業保険を受け取る事が可能という風になります。

ただ、期間工の場合もそうなのですが、この特定理由離職者2に関しては、
失業保険はすぐに受け取る事は可能なのですが、給付日数の優遇や
国民健康保険の軽減等は受ける事が出来なくなっています。

こういった所がちゃんとした会社都合退職の人と違う部分になっていますね。

今回のブログはこの辺で終わりたいと思いますが、基本的に派遣で働く場合、
派遣会社の面接自体はそれ程気負いする事もないと思うので、
こういった寮絡みの事や不明点等は最初に確認しておいた方が良い思います。

また、同じ所で働くにしても派遣会社によって給料や待遇面が全然変わってきますので、
自分が働いてみたい所を見つけたら、他の派遣会社で同じ所に派遣している所はないか
調べてみて、給料面や待遇等色々と比較してから派遣会社を選ぶ事をオススメします。